みなさん、こんにちは。カフェカホン店主の平村です。
１２月のお知らせは１２月に入ってからと思っていたのですが、さっそくバタバタしてしまって遅くなってしまいました。申し訳ございません。
今月は特にお知らせが多いので、さっそく本編に入っていきましょう。
１２月の店休日と年末年始について
今月の店休日は下記の通りとなります。
毎週、月曜火曜
例年、最後の週は変則的な営業となることが多いですが、今年は最後まで月火休みとさせて頂きます。
なお、年末年始の営業については下記のようにさせて頂きます。
正月休みは、１月１日～４日です。
年始は実店舗の営業、ネットショップの出荷ともに１月５日（木）からとなります。
【実店舗】
年内最終営業日は１２月３１日ですが、店頭のコーヒー豆が完売となり次第閉店となります。
また、完売とならなかった場合でも、１７時までとさせて頂きます。
【ネットショップ】
年内最終出荷日は、１２月３０日とさせて頂きます。
ですので、年内出荷に間に合うのは原則、２９日１５時までのご注文となります。
これ以降のご注文は、年明け営業再開日からの順次出荷となります。
ご了承ください。
１１周年感謝キャンペーンやってます！
このお知らせが遅れているのが最も申し訳ないのですが、例年通り周年感謝キャンペーンを行っております。内容は下記の通りです。
【実店舗】
＜１２月１日～１４日＞
コーヒー豆２０％増量＆ドリンク１杯５０円引き
※後ほど紹介する特別入荷豆は対象外とさせて頂きます。
＜１２月１５日～３１日＞※画像は３０日となっていますが、３１日までです。
店頭でお買い物の方に「１１周年感謝チケット」をお渡しします。
チケットの内容は「コーヒー豆２０％増量またはドリンク１杯５０円引き」となります。
このチケットの使用期限は、１月２９日までとなります。
【ネットショップ】
こちらは、１２月中の出荷するコーヒー豆を２０％増量とさせて頂きます。
画像にも書いてありますが、増量の対象外の商品があります。
・１２月の新豆（この後紹介する特別入荷豆のことです）
・500g、1kg、1.5kgの量をご指定のご注文
以上の条件のコーヒー豆をご注文の場合は、増量の対象外とさせて頂きます。
申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
特別入荷豆は、恒例のゲイシャ！
１２月の営業についてザッとお知らせしたところで、度々対象外として出ていた特別入荷豆についてのご紹介です。
コスタリカ ラ・カンデリージャ農園 ゲイシャ（ウォッシュド）
１２月の新豆兼１１周年特別入荷豆は、ラ・カンデリージャ農園に直接お願いして作ってもらったゲイシャです。
「な～んだ。普通にウォッシュドのゲイシャじゃん」と思われるかもしれませんが、今回のウォッシュドのゲイシャは、ちょっと実験を含んでいます。
それは、ウォッシュドが伝統的なフリーウォッシュドだということです。
ほとんどの方がポカーンかと思いますが、少しだけ解説します。
ウォッシュドのコーヒーは世界中の産地で基本の精製方法として行われていますが、ウォッシュドにも２種類あります。
・伝統的かつ一般的な「フリーウォッシュド」
摘み取ってきたコーヒーの実から果肉を剥いた後、水を張った水槽に２４時間程度浮かべます。その後水と一緒に水路に流して、豆の表面に付いている粘着質（ミューシレージ）を取り除いた後、天日乾燥という流れです。
・コスタリカではこちら多い「マシーンウォッシュド」
昔は「セミウォッシュド」と呼ばれた、水を使わないウォッシュドです。
「ミューシレージリムーバー」というマシンを使って、ミューシレージを除去した後に天日乾燥という流れで、コスタリカではこちらの方が一般的です。
コスタリカでは排水の規制があるせいでフリーウォッシュドができないという話をかつて聞いたことがありますが、裏は取れていないので、分かりません。
しかしいずれにしてもコスタリカでウォッシュドと言うと、基本的にはマシーンウォッシュドを指します。
それを今回は、農園に直接お願いして４種類のコーヒーを作るということで、ラ・カンデリージャ農園のゲイシャは初めてですし、せっかくなのでフリーウォッシュドでできないか聞いたところ、できるとのことでしたので、それでお願いしたのです。
めちゃくちゃマニアックなこだわり方ですが、先日来日中にお店に来てくれた農園主のリカルドさんの話では、「自分でも何回も焙煎してみたけど、マシーンウォッシュドと比べて全く違って驚いた」とのことです。
やっぱり、何事もやってみないと分からないものですね。
そんな超☆マニアックな注文をしたゲイシャですが、ウォッシュドはウォッシュドですので、それこそこの農園のゲイシャの本来のポテンシャルが味わえます。
コスタリカのゲイシャはこれまでも何度か販売しましたが、全体的な評価としては、グアテマラやパナマの物に比べると、風味が大人しいかなと思いました。
今回も正直どうかな？と思ってお願いしたのですが、とてもポテンシャルの高いゲイシャがやってきて驚きました。
ゲイシャと言えば「柑橘系の酸」を一番の特徴に挙げる方が多いと思いますが、当店がゲイシャに求めるのは「甘さ」です。
ゲイシャである限り、キレの良い酸はどの豆にもあります。
ただ、質の高いゲイシャというのは、少し深めに焙煎して引き出される甘さがあります。
最近はここまでのポテンシャルを持つゲイシャにはなかなか出会えません。
今回のゲイシャは、その点ではとても高品質と言えます。
酸は明るくキレがあって、ジューシー。
甘みはイエローハニー精製にしたのかな？と思うようなハチミツ感があります。この２つが良いバランスで合わさって、グレープフルーツを連想させます。
香りはもちろんフローラルな香りがあって、余韻に甘みとともに残ります。
焙煎度合は、ミディアムローストですが、ハイローストとの境目くらいです。
酸や甘みだけに集中すれば、もっと違う焙煎度合の解釈があると思いますが、当店は飽くまでバランス。
そのバランスは単に「飲みやすく」という話ではなく、その豆が持つ複数の個性を漏れなく楽しめるバランスを目指すということです。
ここまでしっかり風味の反応があるゲイシャは久しぶりです。
今年販売されているゲイシャの中では、価格的にもかなりリーズナブルなのではないでしょうか。
決して安かろうではありません。満足度も高いゲイシャですよ。
コーヒーラインナップ状況
最後にサラッとラインナップ状況の変化についてお知らせです。
まだちょっと今シーズンの激動の余韻が残る変化となっています。
【完売豆】
・ニカラグア モンテ・クリスト農園 カツーラ（ハニー）
ここ数年レギュラー豆として販売していましたが、今シーズンはニュークロップが入って来ないため、完売とさせて頂きます。
来シーズン以降、ニュークロップが入って来るようであれば、再入荷もあるかと思います。
・グアテマラ ラ・ベラ農園 ビジャサルチ（ウォッシュド）
先月は再入荷予定豆として紹介していたのですが、予定していたロットが仕入れ元で完売となってしまったため、予定変更で一旦完売となります。
ニュークロップは入ってきていますが、今は仕入れピーク真っ最中ですので、再入荷する隙間がありません。良い豆なので、再入荷したい気持ちはあります。
・ホンジュラス モンテシージョス農園 ブルボン（ウォッシュド）
在庫僅少豆でお知らせしていたモンテシージョス農園も完売となります。
このポジションの豆は、同じホンジュラスで別農園に切り替えとなります。
【在庫僅少豆】
・コスタリカ ラ・リア ピエ・サン農園 カツアイ（ナチュラル）
コロナ直前の中米出張で念願の訪問を果たしたラ・リアマイクロミルのコーヒーもいよいよ少なくなってきました。
今月中は大丈夫かもしれませんが、ネットショップでは特にご注文頻度が高めの豆ですので、ご注文はお早めに。
【再入荷豆】
・ホンジュラス ラス・モラス農園 カツアイ（ウォッシュド）
モンテシージョス農園とともに在庫僅少豆でお知らせしていましたが、ラス・モラス農園はニュークロップに替わって再入荷しました。
ニュークロップに切り替わったため、価格変更されています。
・エルサルバドル サンタ・ロサ農園 パカマラ（ウォッシュド）
先月もお知らせしていましたが、正式に入荷して販売開始しています。
今年もしっかりパカマラフレーバーの効いた素晴らしいコーヒーですよ。
【新入荷豆】
・グアテマラ ドン・アントニオ農園 カツアイ（ウォッシュド）
この豆は新入荷というよりも、数年ぶりの再入荷になります。
店主が初めて訪問した農園が、このドン・アントニオ農園です。
一時品質がイマイチだったので止めていたのですが、昨年辺りから随分持ち直して高品質になっていたので、返り咲きしました。
ネットショップでは、準備ができましたら販売開始します。
・ホンジュラス エル・ロブレ農園 ブルボン（ウォッシュド）
完売したモンテシージョス農園の後任豆ですね。
できるだけ近い風味のものを探していたので、品種も合わせてみました。
香りのタイプや落ち着いた雰囲気など、本当にそっくりです。
こちらも準備ができましたら、ネットショップでも販売するようにします。
本当は２本の記事に分けた方が良かったのだろうなというくらい長い記事となりました。最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
これから年末に向けて寒くもなりますし、忙しくもなります。
健やかに乗り切って、良い新年を迎えましょう。
