みなさん、こんにちは。カフェカホン店主の平村です。
何かと日々の作業に追われた1週間となってしまいまして、新豆のご紹介が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
画像にも出ていますが、さっそく紹介していきます。
今月の新豆は当店初のジャワ島の豆!
改めまして、今月の新豆はこちらです。
インドネシア サダヤナ
シガラウータン、他(ウォッシュド)
今月の新豆はとても久しぶりにインドネシアの新銘柄です。
しかも、当店初のジャワ島のコーヒーです!
この豆が仕入れリストに並んでいるのを見た時、「お!これトラジャじゃない?」と思って飛びついたのですが、トラジャはスラウェシ島でした。すみません、早とちりでした。
ただ、いつもインドネシアと言えばスマトラ島という状態でしたし、個人的にも他の島のコーヒーを焙煎したことがほとんどなかったので、特に問題なしです。
この豆ならではポイントは、「ウォッシュド」ということです。
普通ならば別に何でもないことなのですが、インドネシアは「スマトラ式」がほとんどで、それ以外の精製方法はごく最近に敢えて作られたものでないと出てこないので、インドネシアで一般的なウォッシュドが出てきたという点で驚きなのです。
最近ではインドネシア内でも品質向上などを狙って、こういう動きが出てきているようなので、将来は珍しくなくなるかもしれませんが。
もう1つ気になるのは品種で「シガラウータン」などと書いてあるのですが、これはインドネシア特有品種の1つです。
実はインドネシアには特有品種が結構あって、しかも小農家のコーヒーを集めてロットを作るという土地柄である関係上、いろいろな品種が混ざっていることがほとんどです。
これはエチオピアを始めとするアフリカでも当たり前の状況なので、別に問題ではないのですが、特有品種が多いという点もインドネシアの面白いところです。
すっきりクリーン&香りもほのかに。
肝心の風味についてですが、島が違うせいなのか、いわゆる「マンデリン」とはまた違った風味を持っています。
スペシャルティグレードのマンデリンというと、どうしても特徴が強いイメージがあります。荒々しい雰囲気もありつつ、表現するのが難しいハーブ系の香りがあったりと、全体に派手な印象のコーヒーが多いです。
このジャワ島のサダヤナは、こういった強い特徴というよりは、全体にスッキリとしていてクリーンな印象です。
これも先月のブラジルと同じで、こんなクリーンなインドネシアあるんだ?という感じです。中米系の風味です。
ただ、余韻にほのかにハーブやフローラルと思わせるような香りが残ります。
ここが中米産ではなかなか感じたことがないバランスです。
これらの特徴を活かしたいので、焙煎度合はシティローストにしました。
いつものマンデリンの感じで深煎りしてしまうと、個性の部分が苦味に押されて全く出てこなくなってしまうようです。
どちらかと言うと、浅めの焙煎にして、香りと酸を活かす方向性が合っていると感じました。
今年の夏も危険なほどに蒸し暑くなりそうですので、パンチの利いたアイスコーヒーにしたい場合はマンデリン、すっきり爽やかな気分に変えたい時はこちらのサダヤナでアイスコーヒーを淹れるというように、使い分けがオススメです!
コーヒーラインナップ状況
現在のコーヒーラインナップ状況もお知らせしておこうと思います。
完売豆はありませんでしたので、在庫僅少豆のみとなります。
【在庫僅少豆】
・ブラジル バージングランデ農園 ムンドノーボ(ナチュラル)
先月に引き続きとなりますが、未だにニュークロップが日本に届かない状況ですので、再入荷するかはまだ分かりません。出来がよければ再入荷予定です。
・コスタリカ ラ・カンデリージャ農園 カツアイ(ナチュラル)
ここ2シーズンくらい直接買い付けで入荷しているカンデリージャのカツアイナチュラルですが、夏を前に大分減ってきました。
間もなく販売を始めるアイス用ブレンドにも使用予定ですので、シングルでの販売終了は意外と近いかもしれません。
・エチオピア イルガチェフェ コチェレ 在来種(ウォッシュド)
こちらは毎年恒例、イルガチェフェの銘柄変更の季節となりました。
昨年はたまたまスムーズにニュークロップに切り替わったので、2年連続で使っていたコチェレですが、今回はスムーズに切り替えられそうにないので、現在の在庫が完売となったら、一旦別の銘柄に変更となります。
今回は、新豆のご紹介となりました。
梅雨はどこへ?というくらい真夏のような日が続いていますので、くれぐれもお気をつけてお過ごしください!