<ずっと会ってみたかった農園主・セルヒオさん>
2017年2~3月に行った中米出張で、ぜひ会いたい農園主さんがいました。
それがこのカサ・ブランカ農園のセルヒオさんです。
カサ・ブランカ農園は、当店が始まった最初のラインナップに入っていた思い入れのある農園で、
特にナチュラル精製のコーヒーが美味しいなあとずっと思っていたので、ぜひ直接お会いしたい
と思っていました。
ニカラグアに滞在していた5日間は彼のアテンドだったので、かなり話せましたし写真も撮れました。
農園主さんに会えたことも嬉しかったですが、農園や精製所の見学もできたので、ナチュラルの
精製風景を見ておきたいと思っていました。
この写真はチェリーをパティオで乾燥させているところですが、ちょっと山にして乾燥させています。
ナチュラルは一般的にはこのように山のようにはせず、チェリーが重ならないように平らにする
のですが、こちらでは敢えて発酵を促進するために重ねて乾燥させているのです。
こちらのナチュラルはフルーティさが豊かなのが特徴ですが、それはこういった工夫からできて
いることが改めて分かりました。
<ストロベリーを思わせる果実感が豊富>
今回入荷したコーヒーは、パカマラという品種です。
過去に販売したことがあったのはカツーラという品種でしたので、パカマラは初めてです。
カツーラのナチュラルは、個人的にはナチュラルとしてはとてもオーソドックスで、フルーティさが
満載という感じでした。
これがパカマラになると、もうひとクセ加わるという感じがします。
最も印象的だなと思ったのは、ナチュラルの特徴である果実感にストロベリーをイメージできる
ところです。
そしてそのフルーティさは相変わらずの豊かさで、「ナチュラルのコーヒーを飲んでるな~」という
満足感があります。
それともう1つ印象的なのは、ナチュラルのコーヒーにしては随分とクリーンな風味だということです。
ナチュラルは不良豆が入りやすい精製方法なので、雑味や渋味が出やすいものです。
もちろん、当店で焙煎の前後でしっかりハンドピックしていることが影響しているのですが、
それにしても軽やかでクリーンな印象です。
そのおかげか、飲み終わった後もフルーティな香りが長く漂って心地よいです。
店主がナチュラル精製のコーヒー作りで、最も気に入っていると言っても良い生産者、セルヒオさん
のコーヒー。ぜひ、皆様もお楽しみください。
【豆についての情報】
生産国:ニカラグア
地域:ヌエバ・セゴビア
品種:パカマラ
精製:ナチュラル