<チャキチャキのお母さんの農園>
2017年2~3月の中米出張で、ニカラグア、コスタリカを訪れましたが、コスタリカで現地買付したコーヒーの第1弾です。
各地域のコーヒーを買い付けていますが、「タラス」地区のコーヒーから到着しましたので、そちらから販売します。
このファラミマイクロミルも実際に訪問してきました。
「ファラミ」という名前は、農園主のご夫婦のお名前が看板の3段目なのですが、それをくっつけたものです。
コスタリカのマイクロミルの名前は、こういったパターンが多かったですね。
訪問した時は、ちょうどアフリカンベッドでハニープロセスのコーヒーを乾燥させていました。
こちらでは入り口すぐに水車があったり。家畜を飼っていたり。
水車は水力発電用ですし、コーヒー作りで出た果肉やパーチメントは砕いて家畜の足元に敷いて、フンなどと混ぜて肥料にしたりと、自然環境に配慮した生産が印象的でした。
最後にご夫婦と一緒に写真を撮ってもらいました。店主は螺旋階段に立っているので狭そうです(笑)
新しい品種にもチャレンジする準備をしていましたし、コーヒー作りに対してよく考え、情熱を持って取り組んでいることがよく分かりました。
<果実感がしっかりあって、チェリーのような甘み>
このロットは、カツアイという品種をレッドハニーで精製したコーヒーです。
ハニープロセスは特にコスタリカで発達している精製方法で、ウォッシュトとナチュラルの中間のような方法ですが、このコーヒーは少しナチュラル寄りの「レッドハニー」ですね。
恒例になりつつある、現地買付時のカッピングコメントを振り返りますと、チェリーやパイナップルといったコメントが見られます。
チェリーはレッドハニーの精製方法由来で、パイナップルのような酸味はカツアイという品種由来だと思われます。
当店ではハイローストに焙煎していますが、このチェリーとパイナップルがよく分かります。
ハイローストのコーヒーは割と酸味が強くなりがちですが、このコーヒーはそこまで強くは感じません。
それよりもチェリーやベリー系の風味の力強さが印象的で、意外とコクを強く感じます。
酸の強いものも「フルーティ」と表現したりしますが、このコーヒーはこのコクを指して「フルーティ」と表現したくなります。
この辺りが、ハニープロセスですが、かなりナチュラルに近い風味が出ているのかなと思います。
果実感の強い甘みを楽しめるコーヒーになっています。
【豆についての情報】
生産国:コスタリカ
地域:タラス
品種:カツアイ
精製:レッドハニー