みなさん、こんにちは。今日も情報量がありすぎて、どうしたものかと悩みながら書き始めた店主です。
今日は、ニカラグアでずーっと行きたかった(今回の旅で何回目?)サンタ・マウラ農園に行って来ました!まあ、今年の出張は、行きたかった所の詰め合わせなので、しょうがないでしょう。
今日は、農園そのもののことは書きません。どういう場所だったかというお話を書き残しておこうと思います。
一言で言えば、サンタ・マウラは1つの村でした。
もう100年くらい続いている農園で、常時400人ほどがここで暮らしています。収穫期になると1000人くらいになるとか。
それもそのはず。山1つが丸々農園になっていて、例えばこれまで訪問した小さな農園ですと、15〜20マンサーナという単位の広さなのですが、ここは全部で440マンサーナにコーヒーが植えられています。マンサーナという単位は僕も不慣れですが、単に20倍だと思ってください。
要するに、コーヒーを生業にした村のような状態になっているのです。病院はもちろん、高校まで卒業できる学校まで備わっていました。
ここで生まれて学校を卒業し、そのままサンタ・マウラで働いて一生を終えるという人もこれまでにいたということです。
この状況を住民に無償で提供しているのが、農園主のホルヘ・チャベスさんです。
お話していても、とても優しく丁寧に教えてくださり、かつとても勉強されていて英語も完璧。コーヒーのこともすごく知っていて素晴らしい方でした。
自然保護に重きを置き、サンタ・マウラ全体は900マンサーナあるそうですが、400マンサーナは森で、保護林にもしていました。また、渡り鳥が食料を食べられるようにその木を植えてアーチも作っていました。
こうして自然保護に重きを置きつつ、コーヒーも新しいことを取り入れていますた。ここに「イカフェ90」と「パライネマ」が植えられていたのです!
この写真だけでは何だか分かりませんが、パライネマの区画です。もう結構木が大きくて、7年くらい経っているように見えました。ニカラグアのパライネマなんて、存在自体を初めて知ったので、それだけで興味がすごく湧きました。
そして、ニカラグア国内の他の農園主がその種を買いに来るそうです。パカマラもここから広まったということでした。
その種を販売する用に、しっかりパーチメント状態のコーヒーもハンドピックしていました。
他にも精製場も半端なかったりとか、もうキリがないので、この辺りにしておきます。
これまでにも地域の学校に支援したりという農園はありましたが、ここは桁違い。村を運営していたので、何だか農園を見た感じがしないくらいです。ホルヘさんの自然と人への愛情が溢れる空間でした。
帰り道にサンタ・マウラや他のコーヒーをカッピングしに、「ベン・カフェ」という会社に立ち寄りました。
穫れたてのニュークロップでしたが、いつも販売しているサンタ・マウラのパカマラが頭抜けてよかったです!
この方、フェルナンドさんとカッピング後にいろいろお話して、僕が考えるニカラグアのコーヒー像を熱く語ってしまったのですが、ニカラグア国内でも指折りのカッパーさんだということが後から分かりました。
やっちまった感がありましたが、聞きたそうにしていたので・・・。今後、ニカラグアに新しい品種や精製方法が出てきたら、ちょっと意見が反映されたのかな?と思ってください。
そんなわけで、桁違いの大農園サンタ・マウラでした。素晴らしい環境と思想で成り立っていて、そういう意味で別世界でした。
明日はこの旅の最後となる農園訪問が待っています!