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【中米出張2019Vol.4】ホンジュラスを通して見えたスペシャルティの意義

みなさん、こんにちは。ホンジュラスに入ってようやくまともなお湯シャワーを浴びれて上機嫌の店主です。

停電だったせいで出張記が1日ずれていますが、昨日と今日は農園巡りが続きましたので、まとめて書きたいと思います。

昨日(19日)の農園巡りは、ホンジュラスのサンティアゴプリングラという地域のチャゲテというグループの農園を訪問しました。ここはガッタガタのオフロードコースを2時間くらい行ったでしょうか。とにかくメチャクチャ山奥の集落でした。

ここで30組くらいのグループがあって、それがチャゲテ。もう1つバニャデロスというグループも隣接していて、400人くらいが住んでいるそうです。

さて、ここからが農園トレッキング祭りの始まりです。

1つ1つ精製所や農園を回ったのですが、いちいち激しいアップダウンの繰り返し。

こんな急斜面や足を踏み外したら滑落というような所を農園を回りながらどれくらい歩いたのでしょうか。あんまり覚えていないですが、1時間くらい歩いたと思います。

その後辿り着いた所で昼食なのですが、そこでイベント級の大歓迎。

スピーチから音楽、ダンスという流れがお決まりで、昨日と今日で計3回ほどこの展開になりました。そして子供も含めた村中のひとがギャラリーで、見にきていました。

こんな集落でここまでの歓迎はかえって申し訳ないくらいに思いますが、これはやはり、日本がコーヒーを買っている事が、彼らの生活を支えている事への感謝と、これからもその関係が続くことへの希望の表れだと感じました。

また、スペシャルティがその中でもかなり貢献していることを今日の訪問先でも知ることになります。

彼はエルナン・ゴメスさん。ポソネグロという地区でエル・ピノとブエナビスタという2つの農園を経営しています。ここに行くにも1時間ほどオフロードでした。

2014年から今回アテンドしてくれているロニーの助言でスペシャルティを手掛けています。

エルナンさんは受けたアドバイスをすぐに実行するという謙虚さで、品質を一気に上げていき、2015年のCOEで2位を獲得します。

そこで得た資金で精製所に屋根を付けたり、かつては収穫したチェリーはロバに載せて運んでいましたが、車を買うことができるようになりました。自宅も新しくして生活も良くなったと言います。

昨日のサンティアゴプリングラの集落もそうですが、ホンジュラスの生産者は元々非常に厳しい状況にいましたが、スペシャルティを生産するようになって生活が向上してきています。

ホンジュラスはこの3日間、車で走ってきましたが、その状況の厳しさがかなり伺える風景が続きました。コーヒーの産地は地方ですから、尚更でしょう。

そんな彼らががんばって質の良いコーヒーを作っているなら、僕らは買って応えないといけないと思います。

「スペシャルティはフェアトレードとかよりも高い値段で取引されているから、買うことは応援に繋がっている」とよく説明をするのですが、ここまで痛感する出張はないなと思うと共に、まだほんの少ししか買ってあげられない自分の状況を非常に情けなく感じます。

今後のカフェカホンにとっては、かなり刺激になる旅になっています。しかし、これは何もホンジュラスに限らず、世界中の産地で割と同じ感じだと思うと、もっと良いコーヒーをたくさん紹介できるお店にならないといけないですね。

彼らのコーヒーは、実は一昨日のカッピング祭りで既にカッピングしていました。そこからの農園訪問。今回の買い付けは、この現状をお伝えしながら彼らのコーヒーを紹介するという内容になりそうです。買い付けたコーヒーが届く秋頃をぜひ、お楽しみにお待ちください。

さて、明日はいよいよホンジュラス最終日。また別のエリアのカッピングが待っています。それでは、また!

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