みなさん、こんにちは。店主の平村です。今日はホンジュラス2日目の模様をお伝えします。
と言いたいところだったのですが、こちら、大停電中です。
電気がないとネットにも繋げないし、灯りが無いので日が暮れてからは真っ暗です。
しょうがないので真っ暗な部屋の中でノートアプリに書き込んでいます。とりあえず、書いて行きましょう。
(翌日、別の宿からアップしています。日にちが1日ずれてしまいました。)
朝、ラ・パスから出発してからはマルカラという街に向かいます。
アテンドのロニーは「1時間くらいだよ!」と言っていましたが、右へ左へ揺れる山道をガッツリ1時間半ほどかけて到着しました。
着いたマルカラはコーヒーの街で、なかなか賑わっている感じに見えました。
ロニーも元々はイカフェというホンジュラスのコーヒー協会にいたのですが、今は自分の会社をこのマルカラに構えて、農園運営とコーヒー豆の輸出業者をやっています。
今日はこのロニーの会社のラボで、ホンジュラスコーヒー縛りの大カッピング会です。
出てきたロットは12ロット×5セッション=60サンプル!
これに最後だけプレミアム品のコーヒーも2サンプル追加されたので、合計62サンプルをカッピングしました。
まあ、この3月下旬に産地に訪れると、たくさんのサンプルを試せるというのもメリットです。大変ですけど。
ただ、デメリットを敢えて言うなら、収穫してから若すぎて、コーヒー豆が全力を出せていないように感じられます。
フレーバーがどれも似てしまうというか、強く出ないことがあります。
今日はそのどちらも感じながらのカッピングとなりました。
停電のせいでこのカッピングの情報がストップしてしまって、自分でも何がどの豆か分からないし、点数もまとめられないので、狙いを絞れないですが、いくつか気になるものがあったので、この中からも買い付けしたいと思っています。
ところで、今日のカッピングで分かった事は、ホンジュラスのコーヒーも主なものは酸が明るくキレイで、バランス型のものが多いということです。
当店でこれまで販売してきたホンジュラスは、個性が立っているものを選んでいましたが、これだけをピックアップして紹介するのは本来の姿ではないかもしれません。
グアテマラとエルサルバドルの中間のような印象のコーヒーが多くて、一部の品種では個性が立って。その両面性がホンジュラスのリアルなのでしょう。
僕はホンジュラスに個性だけを求め過ぎていたのかもしれないなあと思いました。
それくらいホンジュラスコーヒーと接する機会が少なかったかもと、この記事を書きながら感じました。これも現地に来た価値ですね。
それを思わせたのは、カッピングを終えた後に訪れた農園と精製所です。
農園は「ロス・インヘルトス」という農園で、名前の由来は農園に植わっていたインヘルトの木です。
これはグアテマラの「エル・インヘルト農園」と同じで、スペイン語で「接ぎ木」のことも「インヘルト」と言うので、コーヒー栽培と関連してそちらの方が名前の由来として紹介されることがありますが、間違いですね。
標高は1500mちょっと。傾斜も程よくあって、木もキレイに揃えて植えられていました。
品種はカツアイやイカツ(これはちょっと珍しい)、同じ区画の中にブルボンも混植されている場所もありました。
シェードツリーがしっかり日陰を作っているのが印象的で、伝統的な良い農園という感じがしました。
農園を見た後はそのコーヒーが持ち込まれる精製所です。
「チョアカパ」という名前の精製所で、COEロットも扱うホンジュラスコーヒーにとっては大事な精製所の1つです。
ここでも伝統的な印象を受ける設備とパティオ、アフリカンベッドがあり、今日カッピングしたロットも大半がウォッシュト。
もっと精製もいろいろ試しているというイメージが勝手にあったので、それに比べるとグアテマラに近い印象の取り組み方に感じました。
それが今日のカッピングにもよく表れていたと思います。
ホンジュラス最終日にはもう一度別の所でカッピングができる予定なので、そこで再確認したいところですね。まだちょっと決めつけるには早いと思います。
さて、明日と明後日は農園巡り。標高が2000m近くの高い所が見られそうです。それを楽しみにしています!
・・・場所が変わったら停電直るかなあ?
(無事に停電は直ったのでアップしましたが、1日ずれてしまいました。今は3日目の夜にアップしています。今日はこれだけで終了します。どこかで2日分行きます!)