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【頭ん中S2-5】クリーンになり過ぎてる?

頭ん中ブログ、気づいたら6月12日が最後の更新になっていましたね。
この翌週くらいに自宅の引っ越し先が決まりまして、そこから店休日は全て引っ越し関連の用事に使うことになってしまいました。

ようやくこの一連のイベントも終わりを迎えようとしていますので、Podcastも含めて復活していきたいと思っています。

さて、今日はちょっと深めの話。

自分のコーヒーが、最近クリーン過ぎる気がする?

先ほど今日の1杯目(同時に2杯淹れますが)のコーヒーを飲んでいて改めて思ったのがこちらの感想。
今日に限ったことではなく、ここ2ヵ月くらいで感じていることです。

心当たりは2つあります。

焙煎の工夫の結果。

焙煎はコーヒー豆の味を決める大事な工程ですが、基本、そんなに大きくは変化させないものです。お店の味そのものが変わってしまいますから。

でも、自分の成長という意味でも気になることは小さく工夫をして、日進月歩でその成果が出てくるということがあります。

この春辺りから、その変化が大きめに出てきたかも?と思ったのが「クリーンさが増した」という変化です。

「ご家庭でできる限り手間を省いても美味しく感じられるコーヒー」も当店が掲げる「最高の日常コーヒー」の条件の1つでして、それを実現するには「不快に感じる味(雑味やエグ味など)をできるだけ減らしたコーヒー豆をお届けすること」が重要だと思って、日々コーヒー豆を焙煎しています。

この点からすると、この不快に感じる味が減ったという言い方もできるので、クリーンさが増したことはとても良いことです。

ただ、少し悩んでいるのは、豆の個性も大人しくなってるかも?ということです。

以前の自分のコーヒーは、もっと全体に荒々しくて豆の個性を全面に出すような焙煎をしていました。
ナチュラル精製のフルーティさなんかはもっとバーン!と出ていたような気がしますが、その分、全体の味も粗くて、飲みやすさは今と比べて欠けていたと思います。

そこから考えると、今は逆ですね。
全体にクリーンになって、どなたが飲んでもある程度スッキリして飲みやすい風味になっていますし、それはコンセプトに合っているので満足しています。
でも、スペシャルティコーヒーの個性を昔に比べたら弱くしているかなとも感じられます。

十分に感じられるので、これくらいが適切では?と言われれば、そうなんですけどね。

この辺りは自分の焙煎だけではなく、生豆そのもののポテンシャルも関ってくるので一概には言えませんが、最近の小さな悩みです。

ドリップポットを替えたから。

散々、焙煎の話をしておきながら、道具が変わったからかい!という話もなくはないと思っています。
というのは、今使っているドリップポットは富貴堂さんの特注ポット。

これを使い始めてから、味がクリーンになったと思います。

ドリップ中に感じるのは、ドリッパーの中を今までよりかき混ぜている量が少なく済んでいるのではないか。ということです。

ドリッパーの中はお湯が溜まっていて、その中をコーヒーの粉が動いている状態で、注ぐお湯の勢いによってその内部のかき混ぜられる勢いが変わるはずです。

正直、今まではそこまで重視していなかったのですが、このポットに替えて、お湯がスッと優しく注がれていく様子と、ドリップ中の細かい泡の動き方が変わったのを見ると、ドリップ中に抽出される「不快な味」のカップに入っていく量が抑えられているように思います。

まだ、思い込みの域は出ませんけどね!

この検証は、同じ豆を違うポットを使って淹れれば良いだけなので、やろうと思えばすぐ分かると思うのですが、さすが要望を出して叶えてもらったポットだなと思います。一生ものです。

そんな考察をしながらの日々。
今日もこの後明日の焙煎の準備(生豆のハンドソーティング)をします。
いろいろ騒がしいですが、コーヒーを淹れて飲む間はせめて穏やかに楽しみましょう。

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