みなさん、こんにちは。こちらに来て2週目に入った店主です。昨日はあまりの眠気で全部書ききれずにすみませんでした。
さて、フェデコカグアのドライミルに着いたところまででしたが、ここはスケールのでかさが半端なく、圧倒されました。
これが倉庫の写真なのですが、人の高さと比べてもらうと分かるでしょうか。立山黒部の雪の壁かと思うくらい(改めて写真見たら雪壁の方が高かったですけど)見上げるコーヒー豆の山です。ここまで積み上げられたコーヒー豆はそうそう見られないでしょう。
この後実際に脱穀〜袋詰めする所にも入ったのですが、全ての規模が大きく、音も大きかったのでマシンの写真を撮れませんでしたが、比重選別機があちこちで稼働していたり、自動で46kgで袋詰めするマシンなど、出荷の最盛期らしく忙しそうでした。
あとここでは色の識別で不良豆を取り除くマシンが使われていて、こんな感じで結構取れていましたね。
こちらのドライミルでも少しだけカッピングが用意されていたのですが、どれも安定したバランスの良い味で、当店ではあまり出さないですが、プレミアム品(高品質のコマーシャル)やロースペシャルティとして比較的安価になるなら、使われる機会は多いでしょうね。
日付が変わって昨日になると、アンティグアのべジャビスタというミルに訪問しました。ここは何と言っても景色が良い!
そしてご覧の通り、たくさんのパーチメントを乾燥中です。
こちらでは33サンプルをカッピングしました。一部ウエウエテナンゴなどのサンプルが含まれていましたが、基本的にはアンティグアのものが多く、全てウォッシュトでしたのでそこまで大きな違いがなかったのですが、1つだけゲイシャがあって、それは良いゲイシャでした。
カッピングが終わった後は、アンティグア市内に戻って、このべジャビスタが経営しているカフェに行きました。
中米各国でこういった動きがやはりありますね。ちなみにもう1軒、この後に行ったカフェがこちら。
こちらは農園が経営している訳ではないですが、エル・インヘルト農園のパカマラやゲイシャが飲めて、抽出方法も選べましたので、v60でお願いしました。
パカマラはナチュラルで、そのフレーバーはよく出てました。こういったお店が生産国に増えてるのは一つの流れを言えるでしょう。
ここまでざっと2日間の様子を書いてきましたが、全体にグアテマラの方が進んでるんだなあと思いました。初めて中米に来たのがグアテマラで、その時は比較がなかったので感じませんでしたが、ポジション的には中間というところでしょうか。
ニカラグアとホンジュラスが厳しそう。コスタリカとパナマは豊か。グアテマラとエルサルバドルが中間という印象です。エルサルバドルは判断できるほど滞在していませんけど。
前回がニカラグア→コスタリカ。今回がホンジュラス→グアテマラで、それまでいた場所が厳しいところだったんだなと感じられるパターンでした。
コーヒーについても同じで、ニカラグア→コスタリカの時もコスタリカの有利さを感じましたし、今回はホンジュラスもがんばってるけど、グアテマラの方が組織や規模が先行してると思います。
ただ、ホンジュラスは標高が高い場所がまだまだありますし、スペシャルティに挑む生産者は少しずつ増えていくでしょうから、ポテンシャルはあると見ています。
これでパナマ以外の中米は回ったことになりますが、各国が全く違う状況なのが印象的でした。
これを知れたことは現地に行ったからですし、僕らにできることはコーヒーを使うこと。それに加えて状況もお伝えできるコーヒー屋になれればと思います。
さて次回は急に予定が変わってしまったので、アンティグア市内を少し回ります。コーヒーの話は出ないかも?