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【中米出張2019Vol.9】やっぱりサンタ・フェリーサは凄かった!

みなさん、こんにちは。残りの日程が明日、明後日しかないことが想像でこていない店主です。

今日は3年前にも訪問した当店おなじみのサンタ・フェリーサ農園に行ってきました。同じ農園に再度訪問するというのは初めてで、どんな変化があるか楽しみでした。

結果から言うと、すげえ変わっててビックリしました!

まずは前回見なかった区画を見たのですが、そこも広くて驚いたのですが、そこで農園主さんとグループのリーダーみたいな人と話していたのが、シェードツリーで何%くらい日陰作るのがベストか。というマニアックな話題でした。

日陰が少ないと陽射しが強くて葉が枯れてしまうし、多すぎても育ちが悪いそうです。環境の変化も結構あるみたいで、対応が大変そうでした。

この写真の真ん中にある木はシェードツリーがなくて葉が落ちてしまったそうです。このシェードツリーについては後ほどまた出てきます。

懐かしいラボの建屋に着くと、早速1つ目の変化がありました。犬が増えてました。

真ん中の犬は前回もいましたが、とても大きくなっていましたし、数も増えてました。農園主のアナベラさんが、道端でちょいちょい拾うのだそうです。みんな人懐っこくて、車から降りると歩けないくらいの大歓迎です。

そして目に入った数々のアフリカンベッド。

そして謎の幕に囲まれた空間。

アフリカンベッドには幕も付いてるし、ちょっとどこからツッコめば良いのか迷うレベルでした。

最初にこの付近の解説をしてくれました。

アフリカンベッドを増やしたのは、パティオよりも低温を保って乾燥工程をゆっくりにできるからでした。短い日数で乾燥するとより爽やかに、ゆっくり乾燥するとより複雑になってコクが増すようです。

幕の中は以前はなかった乾燥機でした。

雨が降ったりするとこちらを使用するそうですが、40℃を超えないようにするそうです。精製中も豆は生きていて、これを生かしながら精製を終えると生豆の持ちが違うのだそうです。その時の豆はこのように筋ができます。

こんな話は初めてで、先ほどのシェードツリーと言い、さすがサンタ・フェリーサと言わざるを得ません。

アフリカンベッドの乾燥でもゆっくりにする工夫がされています。

幕の下で乾燥することで温度が上がるのを防ぎます。これはホンジュラスでも言われていたので、最近のトレンドだと思いますね。ナチュラルでは35日かけることもあるそうで、1ヶ月以上の乾燥はやはり初めて。

他にもありましたけど、キリがないのでこの辺で。

ここではカッピングを29サンプルやりました。これまでこの出張でたくさんのサンプルをカッピングしてきましたが、ここまで粒ぞろいなのはなかったです。

平均してレベルの高いカップが続く中で、ナチュラルが良かったですね。この農園は一時、クリーンさに偏ったイメージがありましたが、今年は精製の変化もあってクリーンさと味の豊かさの両立を目指しているのが見えて、僕にとっては嬉しい限りです。

具体的には話はまとめて来ませんでしたが、何か買い付けますのでお楽しみに。

午後は前回見た辺りの方を歩いたのですが、こちらも大きな変化がありました。ゲイシャをたくさん植えていました。

ゲイシャはパナマとアフリカの2種類。インヘルト農園と同じですね。それに加えて、「ジャンボ」と「ドワーフ」と名付けられたゲイシャがありました。

こちらはドワーフ・ゲイシャ。背が低くてカップクオリティも良く、収量もあるのだそうです。ジャンボ・ゲイシャの方は葉が大きくてパカマラみたいに大きな実が着くそうで、普通のものよりちょっと甘みが強いそうです。

面白いのは、どちらもこの農園内でできた突然変異種ということです。ここにしかないということで、引く手あまただそうですよ。

そんなサンタ・フェリーサですが、自分たちの農園を「コーヒーの森」と呼んでいるそうです。外から見ると、

ただの森に見えますが、この下に今日歩いたサンタ・フェリーサがあります。環境保全。伝統的な品種を残す。オリジナルの原種系にこだわり、ハイブリッド種は使わない。土のために農薬は使わず、森はさび病からもコーヒーの木を守ってくれます。

この森を維持しながら、カップクオリティを追求する。そのためにはいろんなことに忍耐強く挑戦する。これがサンタ・フェリーサです。

3年前はほんの片鱗だったのだなと思いながら、今回改めて訪問できたことはとても嬉しかったです。本質を求める姿勢は、立場は違えど同じです。当店はこの農園のコーヒーを、情熱と努力を紹介し続けます。

これでも大分端折りましたので、気になる方はお店まで聞きに来てください。

明日は反対に、今まで扱ったことのない新しい農園に突撃します。どんな出会いになるのでしょうか。お楽しみに!

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