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【カッピングメモ】グアテマラCOE

今週は全くと言っていいほど、こういった文章を書く時間がなくて、このカッピングメモを週末になってそっとアップする店主です。
どうも、こんにちは。

そんな訳で6月12日(月)に行ってきましたカッピングについてちらっと書き残しておこうと思います。
今回はグアテマラCOEと同じグアテマラで、プライベートオークションを開催しているエル・インヘルト農園のサンプルをカッピングしてきました。
今回は合わせると50サンプル近くを一気にカッピングしてきました。

グアテマラと言えば、スペシャルティコーヒーの初期の頃から業界を引っ張る産地でして、今やいろいろな生産国でスペシャルティグレードのコーヒーが生産されていますが、今なおトップクラスの実力を保つ国です。

この記事では、COEの方についてざっと書いていきます。
今回のグアテマラCOEは、昨年店主が中米出張時に訪問したサンタ・フェリーサ農園が何と1位を獲るという快挙がありまして、それをfacebookで知った時に慌てて農園主さんにお祝いのメッセージを送るということがありましたが、そのコーヒーが飲めるということでとても楽しみにしていました。
ちなみに、プライベートオークションを開催するエル・インヘルト農園は2位と3位に入賞ということで、相変わらずの品質を見せつけていました。

こういった感じでカッピングしてます。手前が1位のサンタ・フェリーサ。このテーブルには1~4位が並んでいます。

とりあえず全体を通してですが、グアテマラはやっぱり美味しいね。というのが率直な感想です。
COEのオークションに残るくらいですから、クリーンさは言わずもがなで、他の産地と違うのはやっぱり酸の質ですね。
圧倒的に華やかで明るいコーヒーが多かったです。

そんな中で「おや?」と思ったのが16位のコーヒー。
今までのグアテマラのコーヒーで感じてきたものとは全く違うテイストのコーヒーで、個人的には「エチオピアのイルガチェフェみたいなコーヒーがいるなあ」と思っていました。詳しい品種などは分からなかったのですが、あれは不思議でしたねえ。

後は基本的にはジューシーな感覚を感じられたものを高評価しているのですが、やはりトップ3はどれも良かったですね。
正直に一番よかったと感じたのは、3位のコーヒー。
これはエル・インヘルト農園が出品したアフリカ由来のゲイシャのナチュラル精製のコーヒーです。
これは昨年プライベートオークションに出品していたのですが、風味が圧倒的に良くなっていて、ゲイシャの良さとナチュラルの風味とのバランスが素晴らしく、最も好印象でした。

2位は同じエル・インヘルト農園の今度はパナマのラ・エスメラルダ農園から種をもらったゲイシャのウォッシュトですね。
これは以前から本当に素晴らしく、店主の理想のゲイシャと言っても過言ではない風味を持っていて、今年の出来も申し分ないようです。
文句なく素晴らしいゲイシャと言えます。

そして1位は前述したように、サンタ・フェリーサ農園のパカマラのナチュラルでした。
この農園は全体に「クリーンに仕上げたい」という意志を生産段階から感じさせる精製方法が多く、昨年辺りからそれを実現できていると思います。
このサンタ・フェリーサ農園も随分前からプライベートオークションを開催していて、昨年にそちらに出品されたコーヒーなどは、まさにそういったコーヒーが多かったです。

ナチュラル精製だけでなく、ハニープロセスも細かく区分してやっているのですが、こういった個性が出やすい精製でも、その特徴が前面に出てくるような味作りをしていないのがこの農園の特徴です。
今回1位を獲ったパカマラナチュラルもそれを狙っているなあと思わせるコーヒーで、ナチュラルの香りや甘みはほんのりと。特に冷めてきてからは本来のパカマラの風味の方が目立ってくるくらいで、個性が強いというよりは「クリーンさと豆、精製方法の風味との両立」が最もバランス良くできていたかなあと思います。

このオークションは既に終わっていて、僕はその結果を見ていませんが、他にはオークションに出品されている一番下の順位の28位のコーヒーもちょっと好きでした。
ジューシーな酸で気に入ったのは14位という感じですね。
その辺りのコーヒーがもし高値になっていれば、同じように好印象だった人が多かったということになります。

ざざっと書いたつもりでしたが、それでもこの分量。仕方ないですね。
同じ日にカッピングしたエル・インヘルト農園のプライベートオークションのカッピングメモは近日それだけで書こうと思います。

それでは、また。

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