みなさん、こんにちは。カフェカホン店主の平村です。
今月もお知らせがちょっと遅くなってしまいました。申し訳ございません。
１０月に入って一気に秋めいてきまして、ご自宅でコーヒーを淹れようかなという方が増えてきているようです。
コーヒーが美味しく感じられるシーズンが始まります。思いっきり楽しみましょう！
１０月の営業について
まずはいつも通り、今月の店休日についてお知らせします。
【店休日】
・１６日（月）臨時休業
・毎週火曜日 定休日
【短縮営業】
・毎週月曜日（１６日は休業日のため除く）
今年も残り３ヵ月となりまして、その間はこの感じの臨時休業はなしという予定で行くと思います。
月に一度だけ、どこかの月曜日が臨時休業となりますので、ご注意ください。
短縮営業の内容は下記のようになります。
・実店舗営業時間は12～18時となります。
・ネットショップの出荷は原則行いません。当日余裕があれば出荷しますが、日曜日15時以降のご注文は、翌週水曜日出荷の予定となります。
よろしくお願いいたします。
グアテマラのナチュラルを飲みたい！
このコーナーでは、毎月「今月の新豆」のご紹介をしているのですが、中米のニュークロップが届くか届かないかのギリギリの時期でして、いつも迷ってしまう１０月です。
今年は、タイミング的にナチュラル精製の豆をまた探したいなあと思っていたのと、ちょっと久しぶりにグアテマラで何かないかな？と思って探しました。
という訳で、今月の新豆はこちらです。
グアテマラ アグアハル農園 ブルボン（ナチュラル）
品種はこだわっている訳ではなかったのですが、最近ブルボンのナチュラル精製を引きがちですね。偶然ですが、今回取り寄せたサンプルは、全部ブルボンでした。
グアテマラ２種とエルサルバドルのサンプルの中で今回選んだのが、このアグアハル農園です。決め手は、３種の中で最もバランスが良かったことです。
この農園はグアテマラの中でも「ヌエボ・オリエンテ」という地域にありまして、南西部のエルサルバドル寄りの場所にあります。
グアテマラのコーヒー産地は、中心部のアンティグアや北東部のウエウエテナンゴ辺りが高品質で有名なのですが、ヌエボ・オリエンテはこれらの地域よりちょっと標高が低いのです。
標高が低いと風味としてはどちらかと言うと粗っぽい感じになる傾向があるのですが、以前販売していた「ラ・ベラ農園」もこの地域の農園でしたが、すごく上品でクリーンなコーヒーでした。エルサルバドルのコーヒーらしい部分もあって、面白い地域だなと感じました。
今回のアグアハル農園も、まだまだ焙煎回数が少ないので知り尽くした訳ではないですが、同じようなクリーンな印象があります。舌触りは正に「滑らか」という感じでスルッとした感じがあります。この舌触りはエルサルバドルのコーヒーと似た部分かなと思います。
香りと風味は、フローラルとフルーティが混在していて、なかなか高スペックです。
サンプル段階ではちょっと深めの焙煎度合を意識して焙煎したのですが、ナチュラル精製らしいベリーの果実感がたっぷりという感じでしたが、ほんの少し浅めにすると、なぜかフローラルな香りが残って、全体にとてもエレガント。
これはこれで素晴らしいので着地点がとても悩ましい豆です。
焙煎度合としては、シティローストとしています。
個人的にはサンプル焙煎の時に出たような、果実感重視の風味バランスをイメージして焙煎しています。
ただ、フローラルな香りがなかなか力強くて、結局残ってしまうこともあると思いますが、これはこれでエチオピアのナチュラル精製のコーヒーみたいでとても面白いです。
最近はアナエロビコ精製などもあって、個性を強引にでも付けるという流れもありますが、ナチュラル精製もまだまだ探し甲斐があるなあと感じます。
コーヒーラインナップ状況
それでは最後に、コーヒーラインナップの変化をお知らせします。
【完売豆】
・ホンジュラス ラス・モラス農園 カツアイ（ウォッシュド）
ずっと在庫僅少状態でしたが、いよいよ完売となりました。正確に言えば、今日現在で店頭で販売している在庫が最終在庫となります。
結果的に同じ農園のニュークロップは仕入れ元には入荷されたようですが、次のホンジュラスもありますし、再入荷は少し様子を見ると思います。
・コスタリカ ラ・カンデリージャ農園 ビジャロボス（アナエロビコ）
こちらもずっと僅少状態でしたが、完売なのですが、先のラス・モラス農園と同様、今日現在で店頭で販売していまして、これが最終在庫となります。
ラ・カンデリージャ農園からは今年も独自買付の豆が入荷されますが、このコーヒーは買い付けていませんので、同じコーヒーの再入荷はありません。
【在庫僅少豆】
ホンジュラス エル・ピノ農園 カツアイ（ウォッシュド）
ホンジュラス ラ・コンキスタ農園 パライネマ（ウォッシュド）
ホンジュラス エル・ロブレ農園 ブルボン（ウォッシュド）
他のホンジュラス勢は相変わらず在庫僅少状態です。ただ、いずれもかなり減ってきていますので、今月もどれかは完売になると思います。
ケニア ワチュリ ルイル11、SL２８（ウォッシュド）
ニカラグア ラ・エスコンディーダ農園 カツアイ（ぺルラネグラ）
ニカラグア モンテ・クリスト農園 ジャバニカ（ハニー）
今月追加分は以上の３種類になります。
ケニアのワチュリは、次のクロップを先月から販売していますので、今月～来月辺りで完売に向けて店頭でも積極的に使っていくと思います。
ニカラグアの２種は、どちらももう少しあるのですが、最近店頭に並べるとすぐに売れていく銘柄になっていますので、調子に乗ると完売するかもしれません。
どちらも再入荷の予定はありませんので、残っている内にお試しください。
コーヒーは１０月を１シーズンの始まりと考えますので、当店のラインナップも同じような運用イメージを持っています。昨シーズンから販売している単年の新豆枠は完売したら、今シーズンの新豆枠のコーヒーに入れ替わっていきます。
近年のコーヒーは細かいロットのものが増えて、追いかけていたらキリがなくなってきましたが、当店は当店なりに、１つ１つのコーヒーを１杯の短い物語になるようなイメージでコーヒー作りをしていきます。
そのための銘柄選び、そのための焙煎をして、これからも皆様の日常コーヒーを最高のものにしていきたいと考えています。
今シーズンも、よろしくお願いいたします。
