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ホンジュラス エル・リモン農園 パライネマ

ホンジュラス エル・リモン農園 パライネマ

<ホンジュラス生まれの注目品種!>

もはや今シーズンの恒例になってきました「ホンジュラスシリーズ」。
いよいよ第6弾まで来まして、最終が第8弾ですのでようやく終わりが見えてきました。

ここでホンジュラス生まれの注目品種、「パライネマ」の登場です!
パライネマはホンジュラスで開発されたハイブリッド種です。
ハイブリッド種は元々はコーヒーの大敵である「さび病」対策で開発された品種ですが、これは
「ネマトドス」という線虫の耐性を持たせるために作られました。
品種の組み合わせとしては「ハイブリッドティモール×ビジャサルチ」なので、いわゆる「サチモール」
と言われる品種ですね。
ホンジュラスのパライソという地域にこの線虫が多かったので、「パライソ+ネマトドス」で「パライネマ」
という名前になりました。

ただ、この品種が注目されているのは、その風味がとても優れているからです。

忘れもしない2017年のホンジュラスCOEの入賞ロットカッピングでのこと。
1位のコーヒーを飲んだ時に「あー、ゲイシャか。さすがに1位を獲るだけあってキレイなゲイシャだなあ」
と思ったそのコーヒーが何と聞いたこともない「パライネマ」だったのです。

昨年の中米出張でホンジュラスをアテンドしてくれたロニーは、元々ホンジュラスコーヒー協会の
品質管理のお偉いさんだったのですが、彼も「この品種は元々線虫対策で作ったもので、こんな
風味が出るなんて全く予想していなかった」と言っていました。

ゲイシャのような香りと酸の特徴を持ったハイブリッド種。これだからコーヒーは面白いのです。

<シャープ過ぎないように、まとめています>

昨年、ホンジュラスに訪問するにあたって、パライネマは必ず買付けようと思っていました。
現地カッピングの中でいくつか試せたのですが、一番印象が良かったのがこの「エル・リモン農園」です。

当時のカッピングコメントを見返すと、「甘くて少しフローラル、パイナップルや桃の感じがある」
と書いてあります。
収穫したてで、ハッキリと味が出ていた訳ではありませんが、それでも十分特徴的なコメントです。

実際に入荷した豆を見てみると、まず形が細長で、いわゆる「ロングベリー」とされる形がゲイシャと
似ています。

最近はゲイシャの方が、このロングベリーの形状が少なくなってきたので、珍しいくらいの細長です。

焙煎してみると、思っていた以上に酸がシャープに主張してくるコーヒーだと分かりました。
ゲイシャの焙煎度合は当店ではハイローストですが、浅めにすることを意識しています。

このコーヒーをゲイシャと同じ焙煎度合にすると、冷めるにつれてかなり酸が出てくることが分かりました。
この酸はレモンのようで、いかにもゲイシャと共通しているのですがあまりにも強すぎるので、今回は
深めのハイローストにすることにしました。

こうすることで淹れたては穏やかな風味の中で、フローラルな香りが少し感じられて
心地よいですし、冷めてから酸が出てくるのですが、コクとのバランスで飲みやすく
なると思います。

「ホンジュラスのパライネマ」は今後もいろいろ出てきそうです。覚えておいて損はないですよ。

【豆についての情報】

生産国:ホンジュラス
地域:パライソ
品種:パライネマ
精製:ウォッシュド

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