<やっと見つけた単一農園カフェインレス>
当店ではメキシコのカフェインレスコーヒーをずっと販売していました。
カフェインレスコーヒーを販売開始したのはお店が2、3年目の時からで、もう5年以上は経ちます。
これまで販売していたメキシコの豆は、ブラックで飲んでも全く問題のない風味だと思っていましたが、
単一農園ではありませんでした。
メキシコの豆を販売し始めた頃は、単一農園のカフェインレスコーヒーは全く見掛けることはなく、
しばらく厳しいだろうと思っていましたが、数年前から世間では見掛けるようになりました。
ですが、当店の流通ルートにはなかなか乗って来ず、いつかは単一農園のものに変更したいと
思っていたところ、ようやく出会えたのが今回のプラデーラ農園です。
<カフェインレスらしい香りにジューシーな酸>
コーヒーの生豆は新鮮な頃は緑色、時間が経ってくると白っぽくなってくるのが一般的ですが、
カフェインレスの生豆はこんな色をしています。
現在ではカフェインを抜く媒体として二酸化炭素を使う場合と水を使う場合が主流のようですが、
基本的にとても科学的な話になってしまうようなので、その内容についてはここでは触れませんが、
その過程で変色(もしくは着色?)してしまうようですね。
ちなみに、このプラデーラ農園は水を使った方法でカフェインが除去されています。
これまで販売していたメキシコとはっきり違う点は、酸の強さです。
明るい印象でジューシーさもある、割と主張する酸をこの豆が元々持っている特徴だと思われます。
一方で、カフェインレス共通で表れる何とも表現しにくい香りがあります。
これもなぜ現れるのか不明ですが、強いて言うなら黒糖のような感じがします。
これがカフェインレス独特な香りになっていて、正直なところ好き嫌いというか、気になる方と
気にならない方に分かれるのではないかと思っています。
焙煎度合は深めのシティローストにしました。
深めと聞くと苦味が強いのかな?と思いがちですが、ここでやっとバランスが取れる感じです。
それだけ元々の酸が強く、ポテンシャルが高い豆をカフェインレスにしているということですね。
カフェインレス独特な香りとコーヒーの香りで中和して、全体に飲みやすいバランスになることを
狙っています。
カフェインレスは美味しくないと思っているあなた、ぜひ一度お試しください!
妊娠中などでコーヒー好きだけど我慢という方にも、大きな助けになると思いますよ。
【豆についての情報】
生産国:コロンビア
地域:サンタンデール県アラトカ
品種:カツーラ、カスティージョ
精製:ウォッシュド
デカフェ処理:ウォーターメソッド