さて、浅煎りチャレンジの続きです。もう、終わります。
今回は、コロンビアで問題なさそうだったので、他の豆でも浅煎りをしてみた感想です。
追加で焙煎してみたコーヒーは3種。
それぞれに焙煎当日、翌日と味見をした感想を書いておく。
基本的には初日はやはり味が落ち着かない。かえって派手に出ている気がした。
翌日になると急に落ち着きを見せるけど、それぞれに個性は残している。
それを前提での各感想。
1.エチオピア イルガチェフェ コチェレ
今シーズンのロットがかなりスパイシーなこともあるが、やはりそこが際立つ。
ただ、冷めるにつれて落ち着いたところも出てきてバランスが良くなる。
冷めてもスパイシーはスパイシー。ちょっと渋味とも取れるかな?
2.エチオピア イルガチェフェMHA ナチュラル
テスト中にサンタ・フェリーサNはやったけど、イマイチだったのでイルガでリベンジ。
これは素直にいい感じ。
ナチュラルらしさは香りとかに出てるけど、酸味が強くないしバランスは一番いいかも。
3.ケニア ンディマ・イニ
ケニアの浅煎りもやっておきたかったのでチャレンジ。
ケニアの浅煎りはやっぱりすごい。酸のシャープさ、明るさが半端でない。
翌日になったら大分落ち着いたけど、それでもこれまでの豆ではダントツでキレがある。
でも冷めてきてバランスがかえって良くなってくる。悪くない。
結論から言えば、現時点では浅煎り目的ならこのプロファイルで良いのだろう。
ここから先の細かい焙煎度合とか2週間以上の経時変化とかはやっていないので分からない。
今できることはやってみて、その工夫の範囲内で狙った味にはなっている。
ここまでやってみて思ったことは、2つ。
1つは、浅煎りはやっぱり別の飲み物。
焙煎としてもゴールがシティローストのコーヒーと違うので、それに合わせたプロファイルで焙煎をしないといけない。
当たり前と言えばそうなんだけど、それを改めて確認できたのは良かった。
もう1つは、やっぱり自分はシティローストが好き。
浅煎りは浅煎りの表現があることは分かった。
それが悪いものでもないのだろうといことも分かった。
でも、決定的に「ホッとできる1杯」にはならない。
自分はコーヒーにリラックスさせてもらって、精神的に助けられたことでお店をやっている。
救われたコーヒーは、やはり「ホッとできる1杯」であって、浅煎りのコーヒーは、そういった時に飲むにはちょっと適さないように思う。
実際に、自分にとっては味見をしていて全く癒されなかったし、コーヒーを飲んでいる感じがしなかった。
そういう意味でもコーヒーとは別の飲み物として認識すべきだろう。
目的に合っていれば、どちらのコーヒーが良い、悪いではないと思う。
ただ、それぞれに飲むべきシチュエーションは全く違うから、適材適所であるべき。
今回テストしてみて、浅煎りを焙煎する時の気持ちが分かったような気がするし、そのプロファイルも分かったのは収穫だった。
その一方で、今やっているシティローストをメインにしている立場も自分にとっては正しかったなあということも再認識できた。
こういったあらゆる収穫を、もうちょっと自分の中で消化しながら今回のチャレンジは終了する。
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