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カッピングシーズンに入りました。

今日の東京は予想最高気温が30℃とか31℃とか言われてまして、実際に非常に暑くなっていますね~。
お店の前を通る人を見ていても、半袖の服装の方が多いようです。
最近の5月はやたら暑くて、梅雨入りまでは当店でもアイスコーヒーが好調になります。

そんな中、GWが終わったこの時期は僕にとってはカッピングシーズンに入っていきます。
この時期は生産国各国で開催されているカップ・オブ・エクセレンス(COE)というコンテストのオークションが行われる時期で、その出品ロットを7月初旬まで毎週のようにカッピングできるのです。

当店でも、過去にいくつかこの出品ロットを落札して販売したことがありますが、基本的にはとても高値になってしまうので、最近はそこまで本気で落札しようという感じではないです。
でも、このオークションに出品されるロットは「国内審査→国際審査→100点満点中86点以上獲得したコーヒー」という、非常に高いハードルを越えてきたコーヒーなので、毎年その生産国のトレンドを映していると思いますので、その変化を体験するために毎年できる限りカッピングするようにしています。

今年も既に先週の月曜日に始まりました。今年の開幕はエル・サルバドルから。
率直に言って、全体になかなか良かったと思います。

というのは、数年前のエル・サルバドルのカッピングはどれもほとんど同じ風味で、順位はクリーンさがよく出ている順。という感じで個性に違いがなく、カッパー(カッピングする人)泣かせでした。
それもそのはずで、ほとんどのコーヒーが「ブルボンかパカマラのウォッシュト」だったのです。
同じ時期のコスタリカがほとんど「カツーラのセミウォッシュト」だったのと似ていると思います。

しかし、数年経つと生産現場もいろいろ考えて変化を付けてきます。
今年もオークションに出品されたほとんどのロットがパカマラでしたが、ウォッシュトではなくハニーかナチュラル。精製方法を変えてきています。
その効果があって、それぞれに細かく違いが出ていました。

そして何より、全体的にクリーンさがよく出ていました。
これはCOEを勝ち抜くコーヒーとしては絶対条件ではあるのですが、それ以前に、個人的にはエル・サルバドルのコーヒーで活かすべき特徴はこのクリーンさだと思っています。
明るく軽やかな酸&クリーンでキレイな風味のコーヒーを作らせたら中米一でしょう。

このエルサルらしいクリーンさを残しつつ、風味に個性が出てきたという点で今後のエル・サルバドルのコーヒーもとても期待が持てると思います。
国全体で言うと、数年前のサビ病の影響で生産量が減っている産地ということで、何とか踏ん張って欲しいところですね。

こんな感じで、明日の22日は今年はカッピングがないのですが、各カッピングが終わったら感想をこちらのブログに書いていければなあと思っています。
次回は29日(月)。開催国はニカラグアです。
ニカラグアは今年の中米出張で行ってきた国ですから、とても楽しみです。

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