みなさん、こんにちは。カフェカホン店主の平村です。
今年もさっそく1ヵ月が経過しまして、2月突入ですね。
1週目はかなり冷え込むとの話ですので、お気をつけてお過ごしください。
2月の営業について
それでは今回も、今月の営業についてから始めていきます。
【店休日】
・10日(月)代休
・17日(月) 臨時休業
・毎週火曜日 定休日
【短縮営業】
・3日(月)24日(月)
・11日(火)18時閉店
今年は、火曜日の祝日が何回かあります。
近年は構わず定休日にしていたのですが、今年は何回もありますので、営業したいと思います。
その場合は、前日の月曜日が代休になるケースが恐らく多く、今回もそうなります。
月曜日の短縮営業の内容は下記のようになります。
・実店舗営業時間は12~18時となります。
・ネットショップの出荷は原則行いません。当日余裕があれば出荷しますが、日曜日15時以降のご注文は、翌週水曜日出荷の予定となります。
改めまして、定期便始めています。
1月の終盤に、当店のネットショップにて「コーヒー定期便」を開始しました。
こちらのブログにも記事を書いたり、定期便のページ自体にもいろいろ書きましたので、今から加えて何かはないのですが、
改めて、よろしくお願いいたします!
さっそく数人の方にご購入いただきました。ありがとうございます。
自力のみでお知らせした中ではリアクションをいただけていることでとても嬉しいのですが、まだまだ状況を楽観視するには遠いです。
当店の状況もありますが、そもそも「最高の日常コーヒー」として飲んでいただく方の日常が潤って豊かになるコーヒーをもっと多くの方にお届けしたいと考えています。
ご自宅用はもちろんですが、ご実家などの遠方の方へのご利用や、職場用のご利用も大歓迎です。改めまして、よろしくお願いいたします。
【カフェカホンのコーヒー定期便】
https://cafecajon.info/pages/subscription
今月もカンデリージャシリーズ!
では、今月の新豆のご紹介をしていきます。
コスタリカ ラ・カンデリージャ農園
ビジャロボス(サンキッストハニー)
今シーズンのコスタリカ ラ・カンデリージャシリーズの第3弾になります。
まずは精製方法について。「サンキッストハニー」という名前になっています。
これは、昨年末に販売していた「ゲイシャ(スペシャル)」のスペシャルと同じものになります。
カンデリージャ側に「スペシャルだと一般単語過ぎるので、何か良い名前はないかな?」という話を昨年のSCAJの時にしていまして、その時は良い名前が出なかったのでゲイシャ販売時点では「スペシャル」として販売開始しましたが、数日前、農園主のリカルド君から「今はサンキッストハニーと呼んでるよ」というお知らせがありました。
こちらからの相談を覚えていてくれたみたいで、新しい名前が既にできていると分かれば、こちらもさっそく取り入れようということで、今回のビジャロボスは「サンキッストハニー」として販売することにしました。
(ゲイシャの方は、このまま「スペシャル」で販売します。完売間近なので。)
という訳で、改めてどんな精製方法なのかを解説します。
まず、摘み取ってきたコーヒーチェリーをそのまま天日乾燥します。これは「ナチュラル」と同じになります。
天日乾燥を継続すると、ドライフルーツのようになって内側の薄皮(パーチメント)と果肉が一体になるので、脱穀して生豆にする時、両方が一気に剥けます。
反対に、ウォッシュドやハニーのような精製方法は、果肉を先に剥くので、パーチメントは残ります。
ここでポイントがあり、「果肉付きで天日乾燥をしていくと、果肉だけ剥けるギリギリのタイミングがあるのではないか」ということです。
途中までナチュラル精製のように果肉付きで天日乾燥をして、途中で果肉を除去。
その後は続けて天日乾燥を最後まで行う。という精製方法が「サンキッストハニー」です。
要するに、途中までナチュラル、後半はハニー。という感じですね。
問題は「味にちゃんと出るのか?」ということだと思います。
ゲイシャの時はウォッシュドもあったので良い比較ができました。
余韻はウォッシュドの方が長いですが、サンキッストハニーは甘みとほのかな果実感が加わって、ゲイシャとの相性も良かったように思います。
では、ゲイシャのように個性が強い品種ではなくて、オーソドックスな風味の品種でやってみると、どうなるだろう?というのが、このビジャロボスバージョンです。
結論から言うと、本当にナチュラルとハニーが半々に出て面白いです。
淹れたての熱い時間帯は、チェリーのような淡い甘みの果実感が感じられて、ほのかにナチュラル精製の風味が出ますが、冷めていくにつれてハニーの甘みが出てきて、冷めた状態になると、ほぼハニープロセスの風味になっていきます。
焙煎度合は、シティローストです。
ありそうでなかった初めての精製方法で、一見「意味あるの?」とか「レッドハニーと同じなんじゃないの?」と思いがちですが、明確に意味はありました。
こう考えると、ゲイシャはその香りや風味の方が強すぎるのと、焙煎度合が浅い影響で、この精製方法の全力は出しづらいのかなと思いました。
精製方法も、まだまだ細かく工夫の余地がありそうです。
コーヒーラインナップ状況
それでは最後に、コーヒーラインナップ状況をお知らせします。
【完売豆】
・ブラジル セーハ・ダス・トレス・バハス農園 イエローブルボン(パルプドナチュラル)
ブラジル枠でがんばってもらっていましたが、完売となりました。農園の実力がとても良く出ているコーヒーでした。
次のブラジル枠が販売開始となっていますので、後ほど紹介します。
【在庫僅少豆】
・ホンジュラス エル・ロブレ農園 ブルボン(ウォッシュド)
・ホンジュラス ラス・モラス農園 カツアイ(ウォッシュド)
先月から引き続き、ホンジュラスの2銘柄です。
一応、今シーズンのホンジュラスは別の銘柄になりますが、目星は付けましたので、完売後に切り替わる予定です。
・コスタリカ ラ・カンデリージャ農園 ゲイシャ(スペシャル)
昨年末に販売を開始したゲイシャのスペシャルの方がさっそく完売間近です。
ウォッシュドと同時入荷でしたが、こちらの方が入荷量が少なく、すぐに在庫僅少になってしまいました。定期便に入れられなくてすみません。
・インドネシア ビートル マンデリン(スマトラ式)
しばらくの間、当店のマンデリン枠を守っていたビートルが一旦完売になりそうな状況です。再入荷できなさそうでしたら、良い機会ですし、他の銘柄のマンデリンに切り替えようと思います。
【再入荷・銘柄変更豆】
・ブラジル エスピリートサント カツアイ、他(セミウォッシュド)
という訳で、新たなブラジルの登場です。今回は、これまで以上にオーソドックスなブラジルを選んでみました。最近聞かなくなった「セミウォッシュド」という精製方法名が使われているのが、なんとも奥ゆかしいですね。
最も印象に残るのは、その柔らかさです。
いつものスペシャリティコーヒーの風味の強さが冬の掛け布団だとすると、このブラジルに感じるのは、軽やかな夏掛け布団です。(どんな例え)
優しく包み込むふわっとした印象があって、自分には新鮮でした。
その柔らかさと同時にアーモンドのような風味があって、しっかりブラジルらしさを感じさせてくれるので、焙煎をしっかりフルシティローストにして、後味にチョコレートが出るようにしています。
先月紹介したコロンビアのクラシックウイラとともに、ネットショップには今月中に商品ページをご用意して、ご注文いただけるようにしたいと思っています。
長くなってしまいましたが、今月も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コーヒーの価格も今後も上昇し続ける展望となっていますが、そこにもできる範囲で抵抗しながら、お値段以上の満足度を提供できればと思います!