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【中米出張2020 vol.3】タレント揃いのチャラテナンゴ

みなさん、こんにちは。あまりに濃密な2日を過ごし、既に満足感いっぱいの店主です。

この2日は本当に情報量が多くて、何をどうやってお伝えしようか迷っています。でも、とりあえずは出会った生産者がみんなレジェンドだらけでしたので、それを簡単に紹介します。

まず彼を紹介しないと始まりません。ラウル・リベラさんです。昨年のCOE2019で優勝したサンタ・ロサ農園の農園主で、今回僕がチャラテナンゴ訪問を決めたきっかけになった生産者です。

彼はチャラテナンゴのコーヒー輸出を一手に引き受ける形を作るためにコーヒー組合を作り、そのプロモーションを兼ねて昨年の夏に日本に来ていました。そこのプレゼンを見に行ってチャラテナンゴを知ったのがきっかけです。

初めにそのサンタ・ロサともう一つ持っているラス・デゥアナスという農園を見て、チャラテナンゴの地形の厳しさを思い知ります。

どこの農園に行っても、大体斜度45度はあろうかという斜面にコーヒーが植えてありました。滑りやすい上に、ほとんど崖みたいなところもあったので、もはや危険なのですが、ここでコーヒーを摘み取って抱えて持ってくるピッカーさんがいると思うと、それだけで頭が上がらなくなります。

でも農園で育っている木はとても健康的な色をしていて、「ここのコーヒーを飲みたい!」と思わせてくれます。

続いてこの方々。

右の方はアントニオさんで、ラウルさんのコーヒー組合の副会長です。彼の農園も昨年のCOEで4位。隣の方も同じく昨年5位入賞のオクタビオさんです。農園もお隣りで、環境の良さがうかがえます。

オクタビオさんの方は7年前から何にもないところを道を切り開く所から始めて、最初は1本のパカマラとたくさんのシェードツリーを植えたところから始めたそうです。

ラウルさんもそうですが、農園はまず、森を作ることから始めた方がいいという考えのようです。コーヒの木は環境にもよりますが、思っている以上に影になっている方が良いようで、しっかり日陰になっている場所の方が葉の色が濃く、健康的でした。

この発想は、昨年2度目の訪問をしたグアテマラのサンタ・フェリーサ農園も同じ考えでした。生産者側の中では珍しい発想のようですが、僕には自然に則した王道に感じられます。

そして今日訪問したこの方々。

右の方がデネさんで、1980年からご自分のラ・モンテニータ農園を持っていて、その親戚の方々です。甥っ子さんになり、近くにそれぞれ農園を持っています。

ラ・モンテニータ農園はチャラテナンゴで初めてパカマラを植えた場所で、一帯はパカマラ天国なのですが、種はここから広まったそうです。

2004年からCOEに出品していて、上位入賞の常連。国内審査で落ちたのは僅か3回と信じられない実績の持ち主です。

ただ、精製にそこまでこだわっていない頃から上位入賞していたそうで、農園そのもののポテンシャルの高さが伺えます。ここの農園の傾斜は最も激しかったと言って良いでしょう。「こりゃ、崖でしょ」という角度でした。

他にも小さな農園を回っているので、2日にしてはかなりの数を回りましたが、それぞれがものすごい個性的な農園で、どの農園も木が生き生きしていました。

斜度もありますが、気温などの環境も適しているのでしょう。品種はパカマラが多く、パカス、ブルボン、ゲイシャ辺りが多かったです。でも農園ごとに特徴がハッキリ出るほど、テロワールが違うのがCOEでも上位入賞する農園がたくさんある理由だと思います。

エルサルバドルのコーヒーは、甘みがあって飲みやすいけど、個性には少々欠けるイメージがありますが、これはサンタ・アナという別の地域が伝統的にコーヒー生産が盛んだったからです。チャラテナンゴはまだまだこれからの地域ですし、地形の関係で収穫量では不利です。

反対にこの独特な環境を生かして個性的なマイクロロットで勝負していく。今のスペシャルティコーヒーというジャンルが確立しつつある時代では、かなり面白い存在になっていくでしょう。

カッピングもしましたが、まだ休息をさせていない豆で全く全力が出ていませんでした。でも個性がハッキリ分かったので驚きましたし、しっかり状態が整ったらものすごいフレーバーだろうと思いました。サンプルをお願いしておいたので、春頃に届くでしょう。楽しみで仕方ありません。

今回、チャラテナンゴ訪問にはJICAの協力隊で現地支援している門川さんにアテンドをお願いしました。本当に濃密な時間をありがとうございました!

敢えて自然体の写真を選んでみましたwもし、チャラテナンゴにいっちょ訪問してみるか!と思ったら、連絡するととても喜ぶと思いますよ。

さて、今日でエルサルバドルは終了!明日はコスタリカへの移動日です!

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